2011/5/2(月) がん告知

 今日はいよいよ検査の結果が判明する日です。
 私はこの日は会社に出社予定でしたが、急遽休みにさせて頂きました。

診察

 朝 10:30の予約だったものの、10時には来てほしいと言われているそうなので、9時過ぎに家を出ました。まだ早い時間なので、オカメインコのぴーたんのカーテンは閉めたままです。すいていれば15分位で到着できる距離なのですが、道中少し混雑していたのと、病院の駐車場が既に満車だった関係で、受付に着いたのは9:40位。ちなみに病院の駐車場は、メインの場所がなかなかあかないので、警備員の人が気を利かせて奥の駐車場に案内してくれました。

 受付済ませた後、いきなり二階のMRI室に直行してねという話になりましたが、妻が飲み物がほしいというので、通りすがりの看護婦に売店の場所を聞き、お茶を買いました。
 二階のMRI室のポストに予約状を入れてしばらく廊下で待つ。5分後位に技師の人に妻が呼ばれて入室しました。中で着替えてMRIを受けている様子。待っている間トイレに行った所、「家族ががんになった時の心構え」的な本があったのでもらいました。MRI自体は20~30分くらいで終了。

 その後、待合室で本読みながら待っていると、妻が呼ばれました。付いてきてと言われたので私も同行。行き先は口腔がんセンターかなと思いきや、歯科・口腔外科の方でした。個室かと思いきや、案内されたのは歯医者の椅子が20個くらい並んでいるオープンスペースでした。
 技師の人が「前回の消毒液で、痛みは減りましたか?」という話。「ぜんぜんですね。」と妻。そのうち先生らしい人が来る。妻が「こちらが主人です」と紹介してくれました。

告知

 CTやMRIの写真観ながら説明を受けました。組織分析を行う部門?がたまたま休みだったため、実は今日はまだ組織分析はできていないとの事。しかし、写真を観ると、これだけ大きく腫瘍が出来ているので、まず悪性腫瘍とみてまちがいないとの事であった。確かに、素人目から見ても、喉の隙間が半分しか空いていないのが判りました。「それで、物を飲み込む時に痛いのかー」と、妻。

 治療方法は、初期であれば放射線だけという事もあるが、今回は舌の半分位まで腫瘍が来ており、咽頭が圧迫されているため、手術しかないであろうとの事でした。また、現段階ではリンパへの転移は不明であるが、転移に備えて首回りの手術も行い、かつ舌の再建手術も行うことになるそうでした。かつ、それだけの規模の手術はこの病院ではできず、喉の方もあわせて診る必要があるため、国立がん研究センターへの転院を勧められました。
 「今日にでも、連れて行きたいので手続きをお願いします。」と話すと、先生が空き状況を調べに電話しにいってくれました。5/6(金)に空きがあるが、医師は予約できないため、患者側で改めて予約してほしいと言われました。
 しかし、その5分後に私が予約のために改めて電話した所、一番早い予約が5/9(月)との事でした。何もしないでこのまま一週間も待つなんて!? 理不尽すぎる。。。「もっと早くできないんですか。」と言ってみましたが、「連休なので、、、」との事。仕方ないので 5/9(月)で予約しました。

昼食

 電話から戻ると、妻もすでに待合室に戻っていました。紹介状と各種画像等を他の病院に出す手続きのため14時位まで待ってほしいとの事。長くなりそうだったので「ちょっとマスク買ってくるよ」と言って席外し。階段を降りて妻が見えなくなったあたりで、妻が進行がんという事が今更ながらショックに思われ、少し泣いてしまいました。こんなに自然に涙が出てくるとは我ながら少し驚きました。

 その後、軽く食事を取りに外出。妻は固形物は食べられないため、アイスと茶碗蒸し、だし巻き卵のみです。私は そばランチを頂きましたが、食欲がないので食べるペースもゆっくりです。自分のメニューにも茶碗蒸しがついていましたが、少し残してしまいました。「下のほうにえびがあるよ。」と妻がいうので、具を探してみたところ見つからず。いつの間にか食べてしまったようです。「えびはもう食べたみたいだよ。」と言うと、「自分で食べたことも忘れているとは、さすが さーくん。(←私の事)」と言われてしまいました。

 病院への帰り道、妻に、もし行きたい所があれば言ってほしい、自分だったら、入院するまでに夕陽の綺麗なところで夕陽を見たい、という話をしました。しかしその後、さっきもらった「家族心得」の三箇条を見てみると「自分だったらこうするとか、自分の考えを押しつけるのはやめましょう」と書いてあり、思わず笑ってしまいました。

 病院で無事に資料が入った封筒をもらったので、車で帰宅。途中デパートに寄り、来るべき入院に備え 下着を二三買って帰りました。

保険

 16時過ぎに帰宅。なんとぴーたんのカーテン、ずっと閉めっぱなしでありました。ごめんねぴーたん。
 妻は自分では保険の類には一切入っていないのですが、私のほうで会社の医療保険に夫婦共々入っていたので、帰宅後、さっそく保険会社に電話しました。
 要件伝えると「それは、大変でございました。」と、とても丁寧な応対。なかなか好感が持てます。がんの担当者が今日はいないため、詳しい手続き内容を伝えるのは六日になるが、受付は今日でやってくれるとの事です。

妻の実家

 こうなったからには、お父さんお母さんにも連絡しないとね、という話をし、まず妻が実家に電話しました。
 しかしこの時点では、がん云々の話はせず、「現在口が荒れていてうまく話ができない。で、帰宅しても料理は食べられないので、お茶しに午後に帰る。」という話をしました。口が痛くて、これだけの事をしゃべるのもつらそうな妻。できるなら代わってあげたいところです。

 

コメント

  1. […] 2011.4.30 「がん、、かもしれない」http://elfira.net/yawata/kt/2011/05/02/post-0/ […]