2011/6/27(月) 退院間近

闘病記

 

前回 食事が全然飲み込めず落ち込んでいた妻でしたが、その後毎日嚥下障害のリハビリに励んでおりました。
その結果、ロマサガ2ではありませんが、次々に独自の嚥下技法を閃き、いつしか ミキサー食の大半を食べられるレベルまでに達しました。

妻の編み出した技の一例(命名:夫):*1

  • ゼリースパーク

「ゼリーのかき混ぜ具合を工夫して、全部食べられるようになった」

  • 大海嘯

「飲みづらいものを大量の水で一気に飲み込んだ」*2

  • 必殺!トロロ落とし

トロロと一緒に食べる事で、重力の力で自然に飲み込めた」

※上記は妻の方法です。嚥下障害の方は、気管に誤飲しないようくれぐれも注意して下さい。

さて、いろいろ食べられるようになると、みるみるうちに妻の元気が回復してきました。
発音も、最初は サ・タ・ナ行が判らなかったですが、今は サ行は問題なし、ナ行も半分くらい判る状態にまで来ました。*3ただし、タ行だけはいまだに 全然発音できません。タ行はハ行に聞こえます。しかし他の音はだいたい判るので、逆に、判らない音があったら、タ行と思えば間違いない という気がしてきました。
タ行については、舌を使わなくても発音できる代替音もあるようなのですが、妻はできるだけ本来の発音で話せる様になりたいという事なので、今のところは代替音を使わずに話せるようになろうとがんばっています。

病理診断結果

妻の手術で除去した 舌のがん細胞とリンパ節の検査結果が出ました。断端陰性*4・左リンパ転移1個だが節外浸潤なし との事でありました。
つまり、手術自体は、ほぼパーフェクト、判明しているがんは残らず除去できたといってよい結果のようです。また、幸い 転移も予想より少ない状態でした。

お医者さんによれば、この状態で 抗がん剤や放射線を使っても生存率は変わらない/しかし、抗がん剤の副作用は100%出る/放射線の場合は、口がやけど状態になり、今 せっかく自力で食事できている所 また栄養チューブの生活に戻る ということで、「やりたいなら、止めませんが、お勧めしません。」という事でありました。
それで妻と相談した結果、現段階では 抗がん剤や放射線は使わないことにしました。
ゆっくり休養しつつ よく食べる事で 体力つけて免疫力を上げる ほうがよさそうです。

がんつま!007「退院間近」

赤丸:タ行の音です。単語の頭に来ると分かりづらいですが、途中とかならば、類推でなんとかなります。
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科学的根拠に基づく口腔癌診療ガイドライン 2009年版 (2009)

科学的根拠に基づく口腔癌診療ガイドライン 2009年版 (2009)

妻の退院日は、本日確定し、明日6/28(火)退院してよい事になりました。
えらく急だな! てゆうかもう今日やんけ。。。
というわけで、本日はもう寝ますー。ではまた!

追記 (6/29)

妻は昨日 無事に退院しました。現在は実家で療養中です^^

*1:技名が厨二的なのは夫の仕様です

*2:水で一気のみはよくやる方法のようです。おなかがたっぷんたっぷんとならないよう注意。

*3:妻の場合は全摘出の中でも、舌根部を少しだけ残す「亜全摘」という切除範囲だったので、舌がわずかには動くのかもしれません

*4:断端陰性: 切断面にがん細胞がいない事

コメント

  1. fira より:

    妻は無事に退院しました。ありがとうございます!

    今後 定期的に病院で検査を受けることになります。初回は二週間後の予定です。

  2. 真実 より:

    退院おめでとうございます。いつも自分に重ねて見守っていました。本当によかったです。私も6/19に先に退院できました。励ましのコメント有難う御座いました。つらい時期もありましたが、これから頑張って乗り越えたいと思ってます。また更新して下さいね!
    楽しみにしてます。

  3. fira より:

    真実さん
    おおーーー! 真実さんも無事に退院していたのですね。良かった良かった~^^
    手術後の痛みは辛かったでしょうね。私には推測することしかできませんが 本当によく辛抱なさいました。

    うちの妻同様 真実さんも、今後も定期的に通院していくと思いますが お体にはくれぐれもお気を付けて。そしていつでも遊びに来て下さい^^
    こちらは、退院後も随時更新していく予定です。寛解までがんばります!(笑)