妻は最近、ベッドに横になって眠ると喉が痛いと言い、ソファの手すりを枕にして軽く体を起こした形で寝ています。
この日の朝、起きてみると、妻がすごく静かに眠っていました。静かどころではなく、寝息もたてておらず、ぴくりとも動きません。ひょっとして、夜中に呼吸困難で死んじゃったりしていないかと 不安になってしまい、思わず妻の鼻に手をかざしたり、体温観たりしてしまいました。鼻息はぜんぜん感じませんでしたが、体は温かかったので、まだ生きている、大丈夫と思い、はじめてほっとしました。
その後妻は鼻息をたてはじめ、ほどなくして目覚めました。昨日歯医者さんでもらった痛み止めのおかげで、久しぶりによく眠れたと言っていました。
妻の実家に帰宅
昼食頂いた後、妻はソファでぐったり。あまり家に行きたくないのだそうです。それはそうでしょうが。
14時頃に家を出ました。途中、大きな和菓子屋でお土産購入したので、妻の実家には15時前に到着しました。
座って早々、いきなり口の調子はどうと色々聞いてくるお母さん。説明に困り、妻は「説明して。」と私に説明を振ってしまいました。それなのに「お父さん、お母さん、大変申し上げにくいのですが。。。」と言うと、「あ、いきなり言っちゃうの。」と、妻。妻もここに及び心を決めたようで、一呼吸した後、ご両親に「がんの告知をされました。」という話をはじめました。舌のがんという話をすると、「舌がん(ぜつがん)ね。」と答えるところはさすがに日頃健康番組をよく観ている妻のお母さん。
私は、話を聞くと、妻のお父さんもお母さんも泣き出すのではないかと思っていましたが、そこはさすがに気丈で、必要以上に取り乱したり等は一切ありませんでした。その代わりに、いつ頃からなのかとか、どれくらい痛いのかとか、そういう質疑応答がありました。「市川病院の先生が、『歯医者さんに見つけて貰ってよかった、もうあと一、二ヶ月発見が遅くなっていればあぶなかった』と言っていた」と、妻。
病院について
あとは、今後どこの病院にいくのかという話。がん研究センターの東病院という話をすると、「築地のほうが本院だから築地がいいんじゃないか。いまから築地に替えたらどうか。」と、妻の父。「築地は遠い。紹介状にも病院名指定されているし、資料転送の手続きも東病院にしているので。」と、妻。
その後、20分くらい、延々と「病院には、どの経路で行くのがいいか。」と調べ物をしているご両親に、「そんなの、どうだっていいわ。」と、少し不機嫌な妻。確かに、どうだっていい話ではあります。「まあ、調べさせてよ」と妻のお母さん。せめて何かしてあげたいということなのでしょう。お母さん、5月9日の診察にも一緒について行きたいと言うので「初診だよ。付いてきても何もないよ」と断る妻。
「病気になっても、私は、別になんという事もないんだけど、彼が落ち込んじゃってね。。。」と妻。そりゃ、奥さんが悪性腫瘍になったらショックだろうよ。
自宅に帰宅
その日はその後、一時間くらいお話しておいとましました。
車内で「なんか回復してきた。家が寒かったのがいけなかったのかな。あと、女の人の声は頭によく響いて痛いね。」と、妻。妻は、左にがんがあるせいか、左から大きな声を出されるとイヤなのだそうです。
少し渋滞していたので、帰りも30分くらいかかり、18時過ぎに帰宅しました。
この日の晩ご飯も、妻はアイス。病気だからと言って、好きな物だけ食べているんじゃないでしょうね?(笑)
コメント
元国立がんセンター勤務の医師です。頭頸科は、築地よりも柏のほうが有名です。自分が頭頸科にかかるなら、柏に行きます。
ですので、偶然かもしれませんがいい選択かと思いますよー。
ブログ著者です。貴重な情報ありがとうございます! 門外漢のため全然存じませんでしたが、よい選択だったようでうれしく思いました。良かったです。
事例が多いということは、それだけ安心感があるということなので、少し気が楽になりました。