妻が退院してから一ヶ月以上経ちました。
退院時点ではまだ相当腫れあがっていた頬も普通に戻り、外を出歩いても全然目立たなくなりました。
首周りの手術跡の色も薄くなり、スカーフを巻かなくとも、ツインテールで自然に隠れる程度まで回復しました。
また、歩くスピードもかなり戻ってきたようです。
ただし、首周りのリンパ等の組織を大きく取った影響か、腕を肩より上には持ち上げられず、カバンを肩から掛けるのもとても痛いとか。
また、舌の再建で大きく切ったお腹の傷は常時痛く、笑ったりすると特に痛い……と言っていました。
「月に一度の診療で、お医者さんに相談しては?」という話をしています。*1
まだまだ体調的には本調子ではなく、一日中 横になっている日もある とか。
うちは平日は鳥以外には誰もいない、ということもあり、平日は実家で妻を看てもらい、週末のみうちに帰ってくる……という生活です。
医療保険のこと。
妻が退院したので、医療保険の申請を行い、先日無事受領できました。
医療保険、入院中にも申請できるのですが、私と妻が加入している医療保険の場合、申請する度に医師の診断書が必要でした。その結果、診断書を作ってもらう都度、病院に診断書作成代*2を支払う羽目になってしまうので、結局 貯金でなんとかなるならば、退院してから一括申請するのが一番……という事で、結局 入院中の支払いはすべて貯金から出しました。
幸い、自分の入っている会社の健康保険組合で、高額療養費の限度額適用認定証を交付してもらったので、入院期間の二ヶ月とも上限額の支払い+α*3 の支払いのみですみ、貯金でも何とかなりました。
ちなみに、70歳未満の人でもこの制度が利用できるようになったのは2007年からだとか。それより前は、三割負担とは言え、一時的に大量の医療費を払わないといけなかったわけで、昔の人はほんと大変だったと思います……って まだ4年前の話じゃないか。
さて、そんなわけで入院の医療保険金は無事に支給され、当面の経済的な心配はなくなりましたが、今後数ヶ月に一度実施するであろう がんの断層検査は一回数千円~数万円程度かかり、かつ今後通院で抗がん剤治療や放射線治療などを受ける事も想定されるので、保険金は大切にとっておこうと思いました。
今回の自分の経験から言えるのは、現在医療保険に入っている方は、これで大丈夫と安心せず、万一の際に備え、50万円~100万円程度は貯金しておくとよい ということです。
保険の場合、がん診断一時金等の申請も診断書が必要だったり、初期のがんの場合対象外だったりと、意外な落とし穴があるため、これだけに頼るというのは危険。いざという時にすぐに頼れるのはやはり現金です。(保険に入らなくてよいという意味ではない)
本八幡(もとやわた) お店紹介
「八幡を愛する女」である妻 が、本八幡の気に入ったお店を紹介するコーナーです。
妻が罹病するまでは、毎週末 妻と一緒に 市川/本八幡のお店をめぐるのが週末の楽しみでありました。
退院後の現在も自力で食べられるものには制限がいろいろありますが、店のメニューによっては食べられるものもあるかも…という事で、本八幡のお店めぐりを再開しました。
実際に店にいってみると、案外 色々なものを食べられることがわかりました。
一方で、「これは大丈夫でしょ?」というものがだめだったりするので、油断は禁物です。
<現在、妻が食べられるもの>
- お刺身など骨がない魚料理 (はしで細かく切れるもの。また、イカも細かく切ってあればOK)
- チーズ類 (においを楽しめるし、飲み込みやすい)
- とろろ類全般 (とろろがあると色々飲み込みやすくなるとか)
- やわらかい肉類 (はしで細切れして食べる)
- おひたし系のサラダ (ひとのみサイズに取りやすい)
- ごま豆腐・卵豆腐 (豆腐のなかでは比較的弾力がある)
- 半熟卵 (ほどよくやわらかく飲み込みやすい)
- 茶碗蒸し (ただし 具は食べられない)
<現在、妻が食べられないもの/食べづらいもの>
- うに・魚卵等、ばらけやすい魚料理 (口の中で行方不明になる)
- 焼き魚類 (好きなのだが骨を噛めない。取るのに時間がかかるので敬遠)
- ご飯もの (口の中で行方不明になる上に、ねばつくので大変)
- 麺類 (噛むことは可能だが、噛んだ後のものがどこかにいってしまい飲み込めない)
- 炭酸類 (妻の食事は結局水で流し込む事が多いため、炭酸を飲んでしまうと胃のキャパシティが減ってしまう)
- 固めの肉類 (はしで切れない。ナイフがあればよいか)
- 葉っぱ系のサラダ (はしで切れず、飲み込みにくい)
- プリッツやスナック、ポップコーン類 (うまく飲み込めない)
- 普通の豆腐、ゆで卵 (口の中でばらけてしまい、飲み込めない)
お店めぐりを再開して気がついたのは、お店で過ごす二人の時間が自分の中でいかに大きなものであったか。 言い換えると、今まで自分が いかに 妻とお店のテーブルを囲みながら いろいろな出来事を語らってきたか、という事でした。
自宅だと、ついついテレビなど見てしまうので……(←消せよ。。)
久しぶりのお店で過ごす時間はあまりにも楽しく、毎日の出来事を面白おかしく妻に話してきかせるだけで、あっという間に時間が過ぎてしまいます。妻が日ごろ考えている事や、病気になった事で改めて考えた事、などをゆっくり聞くのも面白いです。(会話のリハビリにもなりますし、逆にこちらが妻の話す言葉を聞く練習にもなります)
お店には、刺激物やアルコールなど、舌がん再発予防の観点で 摂取に際し気をつけるべき食材もありますが、店で色々な料理をいただくのは、普段家にこもりがちな妻の気晴らしになり、私にとっても妻とゆっくり話ができる貴重な場となるので、妻の体力に負担のかからない範囲で、今後もしばらく継続しようと思います。
◆先月~今月めぐったお店◆
wine cafe Pub Jack 本八幡店
http://r.gnavi.co.jp/e842901/
十数種類のグラスワインの飲み比べが可能。
常時かかっているボサノバもGood!
がってん寿司 市川ニッケコルトンプラザ店
http://r.tabelog.com/chiba/A1202/A120202/12021514/
回転寿司ですがいいネタ使っています。料金も普通のお寿司屋さん並。
伊酒屋食堂Kenken
http://r.gnavi.co.jp/g334500/
家族でやってるアットホームなイタリア風創作料理店。
もし自分が舌がんで全摘手術となったら最後にここの料理を食べたいです。
がんつま!009「手術跡」
今回は、車の中での会話です。
妻「私を殺す気!?」
思いっきり笑うことができないというのは、考えてみればとても気の毒です。
おもしろい事を言うのもほどほどにしよう と思いました。
コミPo! PC引越し
漫画の内容とは関係ありませんが……
今回から 上記漫画を作るのに使用しているソフト「コミPo!」を動かすPCを ThinkPad x61上のWindowsXP ⇒ MacMini上のWindows7に変更しました。(RAM 8GB中 3GB割り当て)
BootCampは勿論、MacOS X Lion上のVMware fusion3経由で使っても問題なく稼動してます。*4
ただし、昔 DLした コミPo!インストーラと追加服装データを入れた時点では、追加服装データを使った3Dキャラ(妻キャラ)が表示されず、相当あせりました。
その後、コミPo!本体を最新に更新したら、直ったのでほっとしてます。
コミPo!の移行で詰まった方は、一度 コミPoの更新を行うことをおすすめします。
ではでは!
*1:次の診療は来週水曜日です。
*2:一万円位
*3:特別食代・入院中の歯科受診とか
*4:9/4補記: ユニティを使って作画すると、倍率変化させた時に、描画失敗することがありました。
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