2012/5/8(火) 母の日

妻との日常

先日、母が 帰らぬ人となりました。

直接の死因は急性心不全でしたが、長年の鬱病による栄養失調が寿命を縮めたことは間違いありません。
未明に逝った母の最期が、決してひとりぼっちのものではなく、添い寝する父を隣に感じながら、であったであろう……ということが、せめてもの救いです。

そんなわけで、母の葬儀と、父の雑務代行のため、一週間ほど帰省していましたが、初めての葬儀は戸惑う事ばかり。
「やるべき事が多過ぎて、悲しむ間もなかった」という感じでありました。

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葬儀にまつわるあれこれの話については、機会があったら書きましょう。


かんつま!071「母の日」

東京に戻った後の話です。
世間では「母の日」(2012/5/13)のキャンペーンをやっていましたが、母の日なんて 私にはもう関係ない……と思っていました。

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カーネーションに限らず、白い花というのは、亡くなった方に贈るものだそうですね。

はるかな昔、母と手をつないで幼稚園から帰った道すがら、
みんなのうたでかかっていた「赤い花 白い花」の歌を 母に歌ってあげたことを思い出しました。

今年の母の日は、赤い花を妻のお母さん、白い花を私のお母さんにプレゼントしよう、と思いました。

2012/5/13 追記

母の日に、うちのテーブルに白いカーネーションを飾りました。
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妻からひと言

強がったりせず、泣いても、いいんだからね。

との事であります。ぴよ。


一周年のお礼

そういえば、昨年の4/30にこのサイト開設してから、はや 一年過ぎました。
ご支援頂いた方々、コメント頂いた方々に感謝です。

そして 妻は昨年の5/27に手術したので、もうすぐ手術してから一年になります。
この一年間、転移も再発もせず乗り切った 妻は確かに強運の星の元に生まれついたと言えるかもしれません。*1

ただし、いくら断端陰性*2であるとは言え、再発や転移が決して珍しいことではないのが舌がんIV期。
このまま、乗り切ってくれればいいのですが。

ではでは!

*1:抗がん剤は、妻のケースの場合は 飲んでも飲まなくても生存率は変わらない、QOLが下がるだけ、と言われているので、飲んでいません。そのため、特に治療のため何かしているわけではありません。また 特にフコイダンのような健康食品?を食べているわけでもありません。ただひたすら疲れやストレスを溜めないように、舌のリハビリをしながら 日々過ごしているだけの妻なのです。なんか、がんばって治療している人には申し訳ない話ですが……

*2:手術で切り取った患部の断面に、がん細胞が存在しないこと。つまり、がん細胞の切除漏れの可能性が下がるため生存率が上がる

コメント

  1. かぼちゃママ より:

    通りすがりに寄らせていただきました。はじめまして、こんにちは!。
    4/4舌癌告知、4/2手術した
    かぼちゃママと申します。こんなにも前向きで明るいブログを読ませていただき感動しています。リンパも2/3
    郭清しましたので、今は腫れと痛みと転移の恐怖と闘っています。手術で切った患部の検査結果がまだ出ていないので何とも言えませんし。わからないことばかりですが、またお邪魔してもよろしいでしょうか?。

  2. かぼちゃママ より:

    すいません、日にちが消えていました。4/27手術です、ごめんなさい

  3. fira より:

    かぼちゃママ さん

    こんにちは!管理人 Fira です。見に来て下さってありがとうございます。

    告知から一ヶ月近くで手術でしたか。しかも4月最終日の4/27とは……
    リンパの廓清範囲や、手術までの期間から推測すると、妻と似た病状なのではないかと思いました。
    だとすると、恐らく現在入院されていて、ようやく少しずつ動く事ができはじめたところなのではないでしょうか。
    傷跡も相当痛く、あごも相当腫れていて、発音もままならない、一番辛い時期ですよね。
    そんな中、見に来てくださった事に感謝の言葉もございません。

    私の妻も、この手術後一ヶ月という時期は、身動きするだけで痛かったようで、食事のリハビリもままならず、本人も「私これからどうなるのかな……」と不安がっておりました。
    はたからみていても、三歩 歩いて四歩戻るような、本当に良くなっているのかどうか、悪くなっているんじゃないのか分からない……という感じでした。
    しかしながら、幸い一年近く健康を保ったままここまで来れました。

    再発・転移の件ですが これは本当に 確率何%と言っていても なる人はなるし ならない人はならない 運次第の話で 本人がどうこうできる範囲を超えていますので、悩まないほうがよいと思います。

    とは言っても、病気の予後の不安については、本人にしか分からない辛さでもあります。
    くれぐれも焦ることのなきよう……。
    入院中は、昨日の状態から体調が悪くなっているように思えることなどざらにあるのですから……よくある事と思って、のんびり構えることをお勧めします。

    こんなブログでも、気晴らしになるならばいつでも見に来て下さいね。(^^/